2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
全身が緑に染まるような森の中をジョンヒョンは歩いていた 朝露が至る所で輝きあちらこちらで張られている透明な蜘蛛の糸にも小さな水の粒が光り首飾りの連なりのようであった 柔らかな草や丈高い樹々はジョンヒョンが通ると優しく体を震わせ清涼な空気を放…
雨上がりの大地に光が降り注いでいる どこまでも続くような遥か彼方の大地の果てでは空の淵が大地の淵と合わさり一筋の地平線となって緩く円を描いている 雲の切れ目から柔らかな布のような光の帯が地上に向かい幾本も伸びている世界は美しさそのものであっ…
「ユノ!」 「チャンミン!」 「バカユノ!!心配させやがって!」 「チャンミン」 マンションの入り口で佇む背の高いチャンミンを見てユノは駆け寄った 「ユノ、みんなは?家族は?」 「みんな、一緒にいる」 ユノは辛そうに顔を歪めた「俺はチャンミンといたかった」 「ユ…
道路は大渋滞でクラクションは荒々しく鳴り響き人々の叫びがそれに重なり恐怖と混乱に満ちていた やがて車を乗り捨て走り出す者が続出した 皆、惑星に背を向け少しでも逃れようと走り出す ユノも車を捨て人混みに逆らい走りだした その時、空が眩しく光り聞…
前記事の注意を読んでから進んで下さいませ 「ユノ?ユノ!」 「チャンミン?」 「あぁ!ユノ 良かったユノ!外 見て!」 「わかってる今お前んとこに向ってる」 「ユノ!だめだ!俺が行く!」 「チャンミン、もう車に乗ってるすぐ行くから。待ってて、ね?」 「ユノ!も…
二人の乗った車が角を曲がるまでお見送りをしたしゃいに兄弟 「あああ、やっぱり格好良いなあ~~ユノヒョンとチャンミニヒョン」 「だよね~見てはいけない物を見てしまったスリルを感じるよね」 「テミン君、お前、それ絶対二人の前で言うんじゃありません…
パスンッ 軽やかな音を立てケーキは着地した 混乱の極みに達したしゃいに兄弟 「すごい綺麗に垂直に落ちたな!」 「生き残った感満載な落ち方だった」 「イケてるかも!開けてみよう!」 「よし!急いで確認しよう!」 ショックのあまり動けないキーの代わり…
「ああー!何これーー食べていいの~?」 冷蔵庫に頭を突っ込んだテミンが叫んだ 「なになに~~?」 ソファで寝転んでいたジョンヒョンが素早く起き上がりテミンの横から冷蔵庫を覗きこんだ 「すっげ!デッカ!巨大!メガメガ!」 庭でサウナスーツを着込み…
こんばんは!寒波到来ですが皆様、大丈夫でしょうか さて、しゃいにMJ出演おめでとう!!楽しかった!自慢のしゃいにちゃんでした そして、本日ドーム抽選日 私、どちらか取れてくれればと5月の東京ドームを2日申し込みましたら両日とも取れておりました!…
こんにちは( b^ェ^)b 本日、仕事が休みで予定も特になく…ワンコの散歩で外に出た位で D×D×Dを聞きながらワンコと歩きました テミンの声が…いいなあと、惹かれ始めました好き、かもしれん そんなわけで放置しすぎてヨジャの名前を忘れてしまい読み返したEvil…
リビングにはイチゴと金箔が飾られた美々しいホールケーキ チャンミンが準備した鍋や焼肉が出されテーブルの上は賑やかだった オニュが持って来た餅も鍋に投入され、みんなで箸を伸ばし楽しく食事をしていた 「チャンミニヒョン!鍋、ウマーーイ」 「そっか…
「ユーノ!もう、来ちゃうよ?髪乾かして」 「はいよ~」 ピンポンと来訪を告げるチャイムが鳴り玄関へ二人は向かった 「いらっしゃーい」 「ひょーーん!!」 「おお、ミノ~」 「ユノヒョン!」 「テミナ~」 「お邪魔します!今日はよろしくお願いします…
カーテンの閉められた薄暗い部屋の中で精を放った後の気怠い雰囲気が二人の間を漂っていた 自分の始末をささっと済ませユノの体に放たれた白く濁る精液をチャンミンが丁寧に、拭き取る 「ユノ、シャワー浴びる?」 「…ん、後で…」 「あ、ティッシュ無くなっ…
「あの時の事さ、テミン覚えてるんだってさ」 「そうなの?」 「うん」 「そんで、本当は俺たちも食べたかったんだって話したわけ」 「あの、屋台、あれきり見なかったもんな」 「そうそう」 「それで、じゃあ、家で作ってみようかってなったわけ」 「なるほ…
木の葉のすっかり落ちた大木が左右に立ち並ぶ並木道にいくつもの提灯が浮かぶように夕闇に浮いていた 歩道を挟んだ両脇にびっしりと屋台が立ち並び地面が見えない程に人が行き交いゆっくりと人波が動いていた オニュの背中に背負われたテミンはどこまでも続…
「お、ジョンヒョン」 「あ、オニュヒョン」 「「おかえり〜」」 「「ただいま〜」」 我が家に向かう坂道で出会った二人は一緒に坂を上り始めた オニュの手に下がるカサカサと音を立てる袋を見てジョンヒョンが言った 「ヒョン、また唐揚げ?」 「うん、お客…
番外編〜記念日③ 「ヒョン、ジョンヒョニヒョン!キュンキュンバージョンでやって」 「無自覚ドンファン」 「目線もコミュニケーション」 「声がお名刺」 「変幻自在自在ボイス」 「自在が多いぞ」 「千変万化ボイス」 「カメレオンボイス」 「カムフラージ…
番外編〜記念日② 「せっかくの休みなのに一日中家にいるとか信じらんない」 キーは袋からみかんをいくつもいくつも出しながら話していた 「映画に行くとかさ、ショッピングするとかさ、散歩するとかさ、外に出たらいいのに」 続いて袋から餃子の皮の袋を何個…
こんばんは SHINee、韓国デビュー10周年おめでとうございます! みんなでたくさん、気持ちを交わしあってね!いつも応援しています 私が出来る事私もしてみたよ しゃいに兄弟に会いたかったので単発で書いているものも終わらせていないのに単発であります そ…
番外編〜冬の灯台 袋を開けるとジャージが丸まって入っていた 「?!」 要るのか要らないのかジョンヒョンにはわからなかったがもし、必要な物でテミンが困ったらと思うとじっとしていられなかった 「ああ〜!もうっ!」 袋を掴み、玄関にあるオニュの長靴に…
番外編〜冬の灯台 ジョンヒョンがテミンに声をかけリビングに戻るとミノは風呂場に向かったようでザアザアとお湯を流す音が聞こえてきた 部屋にやっと現れたテミンは炬燵に一直線に向かい再び目を閉じた 「テミナ〜寝るなって〜飯!着替え!」 「...うん...…
番外編〜冬の灯台 「テミン!テ〜ミナ!お前、学校じゃないの!?」 まだ薄暗い凍てつく冬の朝しゃいに兄弟の家でジョンヒョンの声が響いていた テーブルには新聞を読んでいるミノと食事中のキーがおり、気の滅入るような冬の静かな暗がりが部屋の四隅に潜ん…
しゃいに兄弟の砂時計〜番外編〜五人 「・・・はよ」 「おはよ」 朝日が登ってから数時間程経った明るいリビングにはキー、ミノ、ジョンヒョンがおりそこに、ギシギシと足音をたて寝起きで目が開ききらないオニュが入ってきた 「ヒョン、今日休み?」 「うん」 …
番外編〜軒下の風鈴 気怠い夏の夜 夕飯を終えたしゃいに兄弟はリビングでそれぞれがゆっくりとくつろいでいた ジョンヒョンは携帯を見ておりミノは体を投げ出し野球を見ていた テミンはリビングの壁に寄りかかりゲームをしていた 「ああ〜!汗流すと気持ちい…
番外編〜キーとテミン 「ただいま!」 八百屋のアルバイトから帰宅したキーは休む間もなく動き出す 貰い物の野菜を仕舞うと庭に干した洗濯物を取り込む 五人分の洗濯物はかなりの量で夕方の空気に晒されひんやり冷たくなっていた 縁側にぽんぽんと投げ山と積…
番外編〜冬の星 key 〜 キーは坂道を登っていた 職員室での騒ぎが蘇る 『落ちてた!?キーが?』 『キーが受からなきゃ誰が受かるんだよ』 『とっ、とにかく!焦らないで!?色んな道があるから、ね?一緒に考えましょう!?ね?』 泣き止んだはずの瞳にじん…
〜冬の星〜 リビングの柱時計が時を刻むその部屋で一人の男が眠っていた ブー、ブー、と振動する携帯が静かな室内に響いた コタツから腕が伸びる 携帯を掴みアラームを止める腕は半纏を着込んでいる ボサボサの頭に開ききらない目を眠たそうに腫らしたオニュ…
八月〜テミンの夏休み 夕暮れから夕闇へと移り変わる空に先の尖った白い月が浮かんでいた カナカナカナカナと空気を震わせる鳴き声が坂道を登る三台の自転車の周りに響く 「…ハアっハアっ」 「ジョンヒョナ?代わろうか?」 「…いいっ」 サドルから腰を浮か…
八月〜テミンの夏休み 学校に近づくにつれ賑やかな声が聞こえてきた 昼間の熱気をそのままにもうもうと土埃をあげながら グラウンドでサッカーをしている中学生が見えた 三人は金網越しにミノを探した 「あ、いたいた ミノだ青いビブスつけてるチーム でっか…
八月〜テミンの夏休み そこは駄菓子と文房具、細々とした玩具が 所狭しと置かれた小さな店で店先にベンチがいくつも置いてあるので子供達がよく集まる店であった 「俺が買ってやるよ何がいい?」ジョンヒョンの提案にキーは答えた 「ありがとでも、テミンと…