eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟のいちご飴③

 

 

 

 

 


「あの時の事さ、テミン覚えてるんだってさ」

「そうなの?」


「うん」

「そんで、本当は俺たちも食べたかったんだって話したわけ」

「あの、屋台、あれきり見なかったもんな」

「そうそう」

「それで、じゃあ、家で作ってみようかってなったわけ」

「なるほどね、さすがだぜ
キー」


「「「「さすがだぜ、キー」」」」


キーは砂糖蜜を煮詰め
テミンとミノがいちごに串を刺していた

ふつふつと泡立つ蜜にいちごを
うずめ、くるくると全体に絡めてゆく

コップに串を立てかけ
いちご飴をいくつも作っていった


「ねえねえ」

テミンが話しかける


「あのいちご飴
魔法のいちご飴なんだって」


「は?」


「あの人が言ってた
不思議なんだって」


「あの人?誰だ?」

「えー、そんな事言ってた?
誰か聞いた?」

「いや〜覚えてないな」

 

それきりその話は忘れられたが
テミンは覚えていた

いちご飴を受け取る時に見上げた
背の高い男の顔も
男の笑顔も

特別ないちごだったとは思わない
しかし、男に言われた
魔法の飴だよ、と言われた事は
なぜか信じていた

自分は魔法の果実を齧ったのだ

そんなテミンの思考を
現実的な兄たちの声が破った

「しかし、これで300円とか
すごい商売だよな!」

「100円でもいいよな」

「屋台...勉強になるな」

「ヒョン、世間ってアレだよな」

「なになになになに!
なんで唐揚げ、串に刺してるの
アナタは!」

「いいじゃないの」

「え、ちょっ!ないでしょ!
ねえ?」

「いいんじゃないの、やらせてあげれば」

「あっ?ミノ!お前かりんとう
やる気だな?!」

「ミノ!!それ、俺のかりんとうだろ!」

「え?そう?」

「ほら!名前書いてあるだろ!」

「ちょーーだいっっ♡」

「やだ」

「ジョンヒョン様、かりんとう
僕に下さい!!」

「うるさいな、絶叫すんな」

「ジョンきゅん、お願い♡」

「キモイ」

「あー、悪い言葉を使う大人がいまーす」

「テミナ、警察に電話だ!」

「オッケー」

「テミナ!ひどい!お兄ちゃんを
裏切ったな!」

 

 

暖かな台所で兄弟は集まり
寒い冬の一日を共に過ごす

明日も明後日も明明後日も
彼らの時間はゆっくり時を刻み
進んでゆく

 

 

 

番外編  終わり

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは
本日は「いいいちごの日」

お友達に言いました所
しゃいに兄弟×いちごで書いてみたらと
言っていただき...

書き始めたら
こんな感じになっていきました

久しぶりに書きました...
声をかけてくれてありがとうm(_ _)m

書いた勢いでそのまま出します
変な所、イメージと合わない所
あるかと思います

ごめんなさいです

 

 


いつもありがとうございます
花より    m(_ _)m