eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

2018-01-01から1年間の記事一覧

くりちゃん

くりは里親の会から貰い受けたワンコで ハッキリした生まれ年はわからないけど 多分今年で18歳 来年には19歳になるはずでした 最初の異変は耳が遠くなった事 次には目が悪くなっていきました 無駄吠えのないワンコでしたが 夜中に吠えるようになり 雪の日、…

表裏 4

ふと、目が覚めた時なぜ目が覚めたのか、ここがどこなのかわからなかった 壁に掛かる時計を見ると明け方の4時でオニュの横でそのまま眠ってしまったのだと思い返した 横向きに寝ていたユナにぴったりと寄り添いオニュが乳房に手を伸ばしていた 「オニュ、さ…

表裏 3

「今日…」 体全体で、ユナにのし掛かりながら呟くようにオニュが話した 「ずっと、こうしたかった」 「……」 そんな気配は全くなかったむしろ、距離を置かれている感覚だった 自分が求めている程オニュからは求められていない、そう感じていたのに… 「久しぶ…

表裏 2

驚いて飛び起きようとしたユナを下半身で押さえ込み両手首をベッドに押し付けた 「ごめんね」 オニュは、謝りながらユナにキスを落としてきた 啄むようなキスが段々と深くなりオニュの舌が入り込んだ時頭を振りユナは抵抗した 「オニュさん皆さんがいます」 …

表裏

広い部屋の中にはオニュの友達家族や親戚、仕事仲間の友達で10人以上集まっておりあちらこちらで会話が飛び交い、賑やかに盛り上がっていた 振舞われたたくさんの食事と共にお酒も進み次第にみんなの声も大きくなり、ドッと割れるような笑い声があちらこちら…

メビウス〜二人のデート

明るい陽射しの中でナツはジンギを待っていた ジンギと一緒に歩く事を考えて胸がドキドキしていた何を話せばいいだろう楽しくしてあげられなかったらどうしよう ナツは考え出すと不安で胸が苦しくなってきたその時通りの向こうにジンギが見えた ナツは周りの…

メビウス 15 背負う

「オニュヒョン先生は僕を守ろうとしたよ あの人はヒョンを見捨ててしまったと自分の弱さをずっと後悔していたんだ 最後に自分の命をかけて償いをしようとしてくれた あいつを殺したのは自分だってあの時、本当はまだ生きていて自分がとどめを刺したんだって…

メビウス 14 再会

キーは逃げ場を失い車に残してきたテミンを思った 何か方法はないかと頭脳が高速回転したがどう考えても逃げる場所はなかった その時窓を突き破り石が転がりこんできた ガシャンという音に男が窓に振り向いた キーはその一瞬を逃さず机に飛び乗りナイフ男の…

メビウス 13 真実

キーは一度にもたらされた真実について行けず無意識に立ち上がった 自分が殺していた?俺は、何も知らずにいたのか それに…追われている… 事務所に浸入の形跡があった事を思い出していたジンギが浸入したのではと思っていたが違うのか? あまりにも重い真実…

メビウス 12 連鎖の炎

キーは封印していた記憶が流れ出てくるのを感じた あの頃の閉塞感、自分では何も出来ず誰かに縋らなければ生きていけない心細さ雑多な食事の匂いざわめく周囲… ジンギがオニュだったオニュはジンギだった 施設長の告白は続いていた あの方が倒れたのを見てい…

メビウス 11 懺悔

「…テミン、青池施設を覚えてるか?」 「覚えてるけど、はっきりじゃないな」 「テミンはあの時まだ5歳位だったもんな」 「また、行きたい場所では無いね」 「そうだな…だけど、これから行くのは青池施設だ ジンギが青池施設と絡んでいる確かめてみたいんだ…

メビウス 10 針の先

女に礼を言いこのまま調査を続けると言ったが巧妙に情報を渡すとは明言しないよう気を配った 女は席を立ったがキーは動けなかった 青池施設はかつて自分が暮らしていた施設の名前だった いや、自分だけではないジョンヒョン、ミノ、テミン それから…それから…

メビウス 9 辿る

キーは、女が勤めている会社の雰囲気に合わせて洋服を決めた 女が自分といるのを周りに見られても仕事上の関係者だと言えるように配慮した テミンと交代で張り込み女の行動パターンを掴み会社から駐車場に向かう途中にトライをする事に決めた 女が会社を出て…

メビウス 8集合

目指す店に近づくと肉の焼ける匂いと煙が辺りを漂いガヤガヤと賑やかに人が行き交っていた 「いらっしゃいませー!」右肩上がりな明るい発声で客を歓迎する声が店内のあちこちであがっていた 「…よお」「来てやったぜ」「食わしてやるぜ」 「ちょっとちょっ…

メビウス7 逡巡

あの時のジンギは本当に優しかった愛されているような気持ちになった ナツは乱れきった自分を思い出し下半身が熱く反応するのを感じたが顔に出さないように全神経を張り詰めた 私の尋常でない様子を見て嫌になったんだろうか あの時からジンギは姿を消した …

メビウス6 飛沫

その晩、ナツの元にジンギが現れた 連絡が取れなくなっていると聞いていたジンギが自分の元に現れた事にナツは驚いて立ち尽くした ジンギは辺りを見渡し玄関に滑り込むとカチャリと鍵をかけた 「ナツ…来ない方が…良かった?」 言葉の出ないナツにジンギは不…

メビウス 5 影

それから、時々ジンギはナツのアパートにふらりと現れた 抱かれたのは、あの時一度きりでそれ以来、ナツには手も触れなかった ナツはジンギが来るのを待ちいつでも、もてなせるよう部屋に気を配り食材も補充していた だが、ジンギには見えない壁がありナツは…

メビウス 4 ナツ

ナツはジンギをアパートに連れ帰った駐車場には雑草が手付かずに繁り色あせた自転車や三輪車が駐輪場からはみ出ているごく質素な二階建てアパートだった 鍵を回し扉を開けてジンギを中に入れた ジンギが後ろ手で部屋の鍵をカチャリとかけた音がした 自分の領…

メビウス 3 欲しいもの

女は話しながら思い出していた 湿った闇の中でトマトの香りのするキスをされてからもジンギは現れた 夜の闇の中で唇を押し付けてきた事など全くおくびにも出さずにいつもメンチカツを買って行った どんな人なんだろうとぼんやり想像したが全くわからなかった…

メビウス2 依頼

女は部屋に入ると目を瞠った 客のその反応が大好きなキーは満足した 「…すごい」 キーは女をソファに座らせ自分は正面のデスクに腰掛けた ソファに座った客の目線から自分を優位に保つためデスクチェアの高さまで調整し何度も検証を重ね、計算し尽くされた位…

メビウス 1 key

四つん這いで歩いていた不安で胸がざわめき同じ場所をくるくると四つん這いで歩き回る どうする事も出来ないのに間も無く自分に最後が訪れる確信がありパニックを引き起こす焦燥感に飲み込まれ考える事が出来なくなっていた 泣いていたこの夢を見て起きると…

渇望〜メビウス〜プロローグ

「ジンギさん…何をしてもいい… だけど…優しくして…」 敷かれた布団の上で男を見上げながら女が言った 女がジンギを初めて見たのは梅雨の合間の蒸し暑い日だった 朝から降っていた雨がやみ強烈な日差しの太陽が顔をだしたが湿度が下がらず黙って立っているだ…

もしもシリーズ〜ジョンヒョン君がパパだったら

〜もしも、ジョンヒョン君がパパだったら〜 「ミミィ〜、おはよーう!」 「パパ、おはよう!」 ソファに座る柔らかな薄茶色の髪を二つに結んだ女の子が返事をした 「あー、良かった!ミミが幼稚園に行く前に会えて」 「パパ、2日ぶりね」 「...う、うん、ご…

ゴースト〜テミン

テミンは放課後の教室で友達と騒いでいた 明日のテストの事今ハマっているゲーム昨日見たテレビの話目立つ女の子の話 ついていける話題もあり何が楽しいのかわからない時もあった 「あー、俺、用事あるから先帰るわ またな」 1人先に教室を出たテミンは忘れ…

ゴースト〜ジョンヒョン

ジョンヒョンは眠れない夜を過ごしていた昼間、自分と関わった人達の顔が浮かぶ 間違っていなかっただろうかあれで、正しかっただろうかふざけて言った言葉で相手を傷つけていないだろうか 俺は、みんなの期待に応えられているのかな俺は、必要とされている…

化身 8

目覚めた時空は白く地面も白く上下の感覚がなくなりまだ奔流に流されているかのような目眩を感じた 目の下に隈を縁どったキーがジョンヒョンを覗き込んでおり 「...キー」 呟いた途端、飛びつかれ雪野原に押し戻された その背中にかつての羽根は無かった 長…

化身 7

キーは通い慣れた道を歩く 降り積もった雪はこの道を行き来する者により踏み固められ一筋の道を作っていた 雪道は大きな窪みまで続いていた 円形の窪地には透明な液体が満ちておりキーは、道があるかのように揺らめく皮膜の上を中心へと向かい歩いて行く そ…

化身6

激しい殺気を感じると同時にテミンが鼻先まで肉迫していた 青白い頬に鋭い瞳をきらきらと輝かせるテミンは唇を薄く開け歪んだ笑みを浮かべていた 「......!」 テミンは闇と一体となったかのような黒い羽根でオニュを拘束しゆっくりと自らの手でオニュの喉元…

化身5

黒いカゲロウの中でテミンは細胞が一粒一粒葉の上を滑り落ちる水滴のように 形を変え再び融合していくのを感じていた 寸前まで、何をしていたのかわからない空白の時間があったが全く気にならなかった 思考は研ぎ澄まされ細胞から発せられる欲求は一つになり…

化身4

炎を操るミノはジョンヒョン、キーの叫びには反応せず更に炎を呼び寄せる 大地の象徴である神は影を阻止しようとしているのかテミンを止めようとしているのか祈りを続けていた 呼び寄せられる影は速度を上げて忍び寄り岩場で一つとなると上へ上へと迸りテミ…