eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

メビウス6 飛沫

 

 

 

 

 

 

 

 

その晩、ナツの元にジンギが現れた

 

連絡が取れなくなっていると聞いていた
ジンギが自分の元に現れた事に
ナツは驚いて立ち尽くした

 

ジンギは辺りを見渡し玄関に滑り込むと
カチャリと鍵をかけた

 


「ナツ…来ない方が…良かった?」


言葉の出ないナツにジンギは不安そうに尋ねた

その寂しげな顔にナツの胸は打たれた

 


ぶんぶんと頭を振り
「ジンギさん…会いたかった」
ジンギの胸に顔を寄せた

 

 

会いたかった 会いたかった 会いたかった

 

 

 

その気持ちをこめてジンギを包んだ

訪ねて来た女の言葉がよぎったが
ナツは今ここにいるジンギをただ信じた


分厚いジンギの身体
ジンギの匂い
背中に腕を回して頬を胸に寄せ
心臓の脈打つ鼓動を聞いた

「…ナツ」
低い声が骨を通して聞こえ愛しさが溢れた

ジンギを自分の物にしたい
自分だけの物にしたい

 

「ジンギさん…抱いて欲しい」

 


ナツのストレートな言葉に
ジンギは目を瞠った


ナツはジンギの手を引き布団へ誘った

シュルシュルと衣擦れの音を立てながら
洋服を1枚1枚脱ぎ去り
全てを見せ立ち尽くした

 

 

「ジンギさん…お願い…」

 

 

ナツはジンギの手を取り
自分の乳房に導いた
温かく大きな手を感じ
子供が欲しい
ジンギの子供が欲しいと
湧き出るように思った

 

ジンギの全てを体に取り込み
細胞となる飛沫を私だけに注いで欲しい


その思いがナツを焦らせた
ジンギに抱きつき
ワイシャツのボタンをこじあけ
ベルトを外そうとしたが手が震えた

 

「…ナツ、落ち着け
どーした」


顔を上げたナツを見てジンギは
息を呑んだ
ナツが泣いていた


瞳から涙を盛り上がらせ静かに泣いていた

 

「ナツは…泣き虫だな」

 


ジンギの手がナツの頬に伸び優しく涙を拭った

 

 

「ナツ…抱くよ
だから泣くな」

 

 

 

「ジンギさん…何をしてもいい…
だけど…優しくして…」

 

 

敷かれた布団の上で
ジンギを見上げながらナツが言った


緊張から強張っていた身体は
ジンギのキスを受け
柔らかく解け従順になっていった

ジンギとのキスが好きだった
暖かく優しい気持ちが流れこむのを感じ
いつまでもしていたいと思う位に好きだった

 

 

 

 

 

 


その晩、ナツは乱れまくった
ジンギはナツの悦ぶ場所を指と舌で
執拗に攻めた


優しく、くすぐられるように、
ぬめりを指先で触れられ
暖かな舌で舐めあげられながら
敏感な乳首を弄られると
ナツはたまらずに腰を揺らめかせ
全身に熱を灯らせた


ジンギが私にこんなに
いやらしい事をしている、
そう思うとナツはますます興奮を感じたが
ふと、目を開けた時
ジンギはこちらをじっと見つめており
羞恥心でいたたまれない気持ちになった

ジンギはゆっくりと口づけを落とし
体重をかけてのし掛かり
ジワジワとナツに浸入してきた

 

待ち望んだ刺激にナツは呻き声をあげ
ジンギはナツを強く抱きしめ
体全体でナツを揺すった

背後からも挿入された
背中を手で押され、しなるように腰をあげナツの両腕をまとめて前方に伸ばすよう持って行き
猫が伸びをするかのような姿勢を取らされた

 

 


「…汗」

 


耳元でジンギの低い囁きが聞こえ首筋が
舐めあげられた
「ああっ」ナツは震えた

2人の行為は密やかに布団の上で
熱を放ち行われており
カーテンの隙間から差し込む
月の灯りがぼんやりと2人の動きを
浮かび上がらせていた

 

ジンギの手が
ナツの背中や乳房、腰を優しく撫で回し
露わになっている首筋に、肩に、背中に、口づけが落とされた


挿れられながら
顎を取って背後からキスをされると
愛していると言われるようで
ナツの身体は喜びに震えた


ジンギはナツを仰向けにし
片手の指と指を絡ませ
ナツの顔を見ながらゆっくりと挿れてきた

 

ジンギの黒い瞳がナツだけを見つめており
2人はしっとりと汗をかいていた


ナツは空いている片手で
ジンギの腕から手首に手を走らせ
自分とは全く違う太い手首や
腕の筋肉を触り
力強い男の体を感じて
征服される悦びを感じていた

 


「ジンギさん…中に…出して下さい」

 

 

一瞬、動きが止まってナツとジンギは視線を絡ませた


その途端、ジンギの顔が歪み
今までとは比べ物にならない位に
激しく腰を打ち付けられた

ナツは激しく揺さぶられながら
下半身にじわじわと
確実に熱が集まるのを感じた

やがて熱はナツの脳内まで達し
ジンギを受け入れている場所から
太ももにドクドクと痙攣をおこし
声が漏れないよう
深い口づけをジンギにされながら
ナツは達していた

 

何もわからなくなり
何も考えられなかった
快楽に喘ぎ 仰け反りながら

 


私だけに注いで欲しい

 

 

あなたの全てを

 


私だけに注いで欲しいと思っていた