eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

表裏

 

 

 

 

 

 

 

広い部屋の中には
オニュの友達家族や親戚、
仕事仲間の友達で10人以上集まっており
あちらこちらで
会話が飛び交い、賑やかに盛り上がっていた

 


振舞われたたくさんの食事と共に
お酒も進み次第にみんなの声も
大きくなり、ドッと割れるような
笑い声があちらこちらで弾けていた

 


オニュと付き合い一年程経った
ユナはみんなの話を聞きながら
ニコニコと笑っていた

 


「やー、それにしてもユナさん、
可愛いよなーー!
オニュと付き合って楽しい?


オニュって普段はどんな?
俺もよく、わかんない時あるんだよねえ」

 


酔って赤ら顔になった
オニュの仕事先の仲間に問われ
ユナはちらりとオニュを見た

 


オニュは、部屋の反対側にいる
親戚と車座になり話しており
笑っていた


「オニュさんですか?
優しいですよ」


「ふーん、優しいってどんな?」

 


「そうですね…」


ユナが考えていると
突然肩を抱かれグラグラと揺らされた


「ユナさん、可愛いーなー!
困ってるーー!


言えないよねーー!
どんな時に優しいか、なんて!


言えないよねーー!!」


突然盛り上がり始めた男に揺らされて
ユナは困惑し、オニュを見やると
一瞬、目があった


オニュは優しく笑っていたが
ハッとユナは体を
強張らせた


オニュの目が自分を責めているように
見えたのだ

 

 


「お前、離せよ
馴れ馴れしいな


ユナさん、すいませんね
こいつ、飲み過ぎたみたい


お水、いただけますか?」

 


そばにいた友人がユナが
離れるきっかけを
作ってくれ


聞かせてよー!と、取りすがる男を
なんとか引き離しキッチンへ向かった


冷蔵庫を覗きこみ
ミネラルウォーターを取り出し
振り返るとオニュが立っていた

 


「疲れてない?」

 


「…ちょっと」

 

 


「…楽しい?」

 

 

 


ユナは少し考え
「はい」


と、答えた

 


大勢の中にいるオニュを見るのは
新鮮で、
色々な話が聞けてユナは
気疲れを感じながらも楽しんでいた


いつも、横にいなくても
同じ部屋の空間で
度々、オニュの視線を感じ
目があうたびに微笑み合っていた

 

 


「そっか
もうちょっとだからね」

 

 


そう言いながら
近づき触れるだけのキスを
ゆっくりと落としユナが握りしめていた
ミネラルウォーターを
スッと取り上げ先に戻って行った

 


壁一枚隔てただけの
賑やかな声が聞こえる
空間でオニュにキスをされ
ユナは驚き冷蔵庫にもたれかかった

 

 

 

 


やがて、帰り始める人がちらほらと
現れ段々と人数が減っていき
どうにも、動けなくなった数人が
泊まっていく事になった


ソファや床で寝てしまった友人に
オニュが布団をかけて回り
ユナはテキパキと動く
オニュの親戚と
空き瓶や食器を適当に片付け
笑顔で別れの挨拶をし
帰ろうと身支度を始めた

 

 

 

 


「…どこ、行くの」

 

 

 

 


コートを手に取ったユナに
不機嫌にオニュが問い質してきた

 

 

 

 

 


「帰ります」

 

 

 

 


目を微かに細め愛想の一切ない顔で
ユナの手首を掴むと
力づくでオニュの寝室へ
連れ込んだ

 

 


後手でドアを閉めたオニュは
ユナをベッドに突き倒した