eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

ゴースト〜ジョンヒョン

 

 

 

 


ジョンヒョンは眠れない夜を過ごしていた
昼間、自分と関わった人達の顔が浮かぶ


間違っていなかっただろうか
あれで、正しかっただろうか
ふざけて言った言葉で
相手を傷つけていないだろうか

 

 

俺は、みんなの期待に応えられているのかな
俺は、必要とされているのかな

 

空には星が瞬き
地上では、家々の灯りが輝く

 

ジョンヒョンは街を見下ろせる
高台の歩道橋に立ち尽くしていた

 

 

たくさんの灯りがあるのに
俺の灯りは、どこなんだろう

 

誰からも慰めを得る事も出来ずに
ジョンヒョンは泣いていた
寂しさにおかしくなりそうだった

 

肩を震わせ立ち尽くすジョンヒョンの周囲で
微かに空気が動いた

 


大丈夫だよ
ジョンヒョンは大丈夫


ジョンヒョンの背中を優しく、掠め
やがてすっぽりと包み込んだ
ジョンヒョンが泣いて泣いて泣き尽くし
すっきりするまで
その護りは続いた

 

 


自分は間違っていない
正しい道を歩んでいる
明日も明後日も、その先も
俺は生きていく


体の中に暖かな光が広がっていくのを感じた

 


ジョンヒョンは澄んだ目で
街明かりを見下ろした

 

 

いつか、俺にも自分の灯りが灯るだろう

 

 


そして、たくさんの人に
灯りをわけてあげるんだ

ジョンヒョンは胸に暖かな光を内包し
長い長い坂道を戻り始めた