eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

メビウス 13 真実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーは一度にもたらされた真実に
ついて行けず無意識に立ち上がった

 

 

 


自分が殺していた?
俺は、何も知らずにいたのか

 


それに…
追われている…


事務所に浸入の形跡があった事を思い出していた
ジンギが浸入したのではと思っていたが
違うのか?

 


あまりにも重い真実を背負う予感に
何から考えて良いか分からず
キーはパニックの波がジワジワと自分を
包囲していくのが、わかった
酸素が足りない気がしていた

 

 


「あなた方を追っている人間は
精神を病んでいます


あの方も暴力的な面が顕著に表れている方でした
あの一族にはそういう血が流れているのだと思います」


「…先生はその人に会われた事はあるのですか?」

 


「あります
何度もここへ来ています


もはや、何を言っても
信じてはもらえないでしょう


逃げなさい
どこか遠いところへ身を隠すのです」


「でも…もしも本当に殺したのが
僕だったら!」


「いいえ!それは、誰にもわからない!
なぜなら」


その時、ヒュンッという音が
キーの横を通り抜け
施設長の胸にナイフが突き刺さっていた


キーは、咄嗟に机の後ろに回り込み床に伏せた

 


窓から男が足をかけ
体を乗り出し室内に入り込んできていた


床に仰向けに倒れている施設長を見下ろし


「最後だ
真実を話せ」


「真実は話しました
あの方はだれも知らない内に姿を消したと」


男は施設長の胸に突き刺さるナイフを
足で踏みつけ体にねじ込んだ


施設長のたまぎるような悲鳴があがった


「やめろ!!
話す!話してやるから先生から
離れろ!」


キーが叫んだ

 


「あいつは、俺が」


「違う!!!
あなた方は誰も殺してはいない!


なぜなら…
なぜなら


あの時あの方は、まだ生きていた!


私はそれに気がついていたのです
私は、どこまでも卑怯な悪の塊です
キー、本当にごめんなさい


あなた方は何の罪も犯していない!」

 


「私が殺した!
私が最後のトドメをさしたのです!」


施設長は
男を見据え そう叫んだ


男は無言で
施設長の胸にナイフをトスンと打ち込んだ


「先生!!」


しかし、オニュの頭上を掠めてナイフが飛んできた


「お前も同罪だ
殺せと命令が出ている…」


「命令?
誰から?どういう事だ?」

 


「神が告げている制裁せよ」


男は呟くとキーの机に近づいて来た