eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

君と最後の瞬間に③

 

 

 

 

 


「ユノ!」


チャンミン!」

 

「バカユノ!!
心配させやがって!」


チャンミン


マンションの入り口で佇む
背の高いチャンミンを見て
ユノは駆け寄った

 

「ユノ、みんなは?
家族は?」

 


「みんな、一緒にいる」

 


ユノは辛そうに顔を歪めた
「俺はチャンミンといたかった」

 


「ユノ...」

 

 

 

空気は熱く揺れ
ガガンッと地面は波打っている

 


「ユノ、俺達一緒に
色々経験してきましたよね」

 

「うん」

 


「最後まで一緒に経験出来るとは
思わなかったな

ね?ユノ?」

 


そう言って笑うチャンミンの笑顔は
ユノの胸に強く響いた

 


チャンミン、また会えるよな」


「会える

例え小さな塵になろうとも
ユノの隣にいます
忘れないで」


チャンミン

 

チャンミンの背中に両手を回し
きつく抱きしめた


チャンミン、ありがとう
たくさん愛してくれて
ありがとう」


「ユノ、最後だから言うけど 
あなたは僕の魂の片割れです

愛を超えてますよ」


「そっか...
そっか、チャンミン


「ユノ、顔見せて」


美しい黒い瞳
チャンミンを見つめている

 

「またね、ユノ」

 

 


きつく抱きしめ合う二人の周囲に
白い閃光が満ち
炎が一面に立ち上った

 

 

 

月は背後の惑星に押され
地球にますます近づきその球体に
裂け目を浮かばせていた

 

 

 

 


END