eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計 7

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二月~残雪

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「へい!らっしゃい!
らっしゃああぁぁい!!」


賑やかな商店街に
一際、耳に届く明るい声が響き渡っていた


「あらあー
キーちゃん、久しぶり!


最近、見かけないから寂しかったのよ~」


「いらっしゃいませ!


また、ちょくちょく
働かせてもらいますので
どうぞ、ご贔屓にお願いします!」

 


「今日は何にしようかしらあ」


「ミキさん、今日のメインは肉ですか?」


「あら!良くわかったわね!
生姜焼きにしようかなあって
思ってるの」


「じゃあ、付け合せにナムルは
いかがですか?


空芯菜ってこの野菜
人参と合わせると見た目も
鮮やかでいいですよ
しかも、簡単すぐ出来る!」


「いいわね!
これ位なら、持って帰るのも
重たくないしね


キーちゃん、レシピ知ってる?」

 


「僕が書いた簡単なレシピだけど
これで良ければ差し上げますよ!」

 


「キーちゃんレシピ、ゲットだわ
んふふ
助かるわ!ありがとね


バナナも買っていっちゃおうかな!」

 


「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 


「キーちゃん、だって」

 


「…テミン、声を出さなきゃだめだろ」


「……なんで、ここなのかな?
なんで八百屋なのよ?」

 


ぐるりと周りを見回し
エプロンを引っ張りながら言った

 

 


「シッ!文句言うな!
今、お前は金をもらって勤務中だ
全力で野菜をプロデュースしろ


あと、笑え」


「………」


「…次、いらっしゃいませ言わなかったら
オニュヒョンに申告するからな」

 


「……」

 

 


「……いらっしゃいませ!!」


来客に声をかけるキーに続き
「いらっしゃいませ…」

 


渋々と追従するテミンであった