eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

Rainy Blue 27

 

 

 

 

 

 

 

その日もいつもと同じだった


いつもの通りバイトを終え
アオに連絡をしようと
携帯を見ると
着信履歴が何十件も付いていた

 

 

テミンとアオの自宅からだった

 

 

嫌な予感で鳥肌が立ち
慌ててアオの自宅に電話した

 

 

「オニュ君、アオはそこにいるのか?」

いきなり問いかけられた

 

 

「いえ、来ていません
どうしたんですか?」

 

 

「…いないんだ
帰って来ない」

 

 

朝、自転車でどこかへ出掛け
そのまま帰ってこないのだという

 

 

警察へ届けるという父親の意見に賛成し
すぐにテミンに電話をかけた

 

 

「ヒョン!
見つかったの?」


「いや、こっちには来てないんだ」

 

 

「…そうか
アオちゃん、どこにいるんだろう
こんな時間なのに」

 

 

「アオ、何かあったのか?」

 

 

 

「僕も、しょっちゅう会っていたわけじゃないから
わからないけど

ヒョンのとこから帰ってからは
元気に見えたよ」

 

 

「そっか…
俺も電車が動いたらすぐそっちに向かう

何かわかったら連絡して」

 

 

 


オニュは何度もアオの携帯に電話をかけたが
繋がらなかった

 

 

始発電車に飛び乗りアオの自宅に向かった

 


最後に別れた時、小さく手を振ってきたアオの姿がよぎり
いつもなら、乗った途端に眠ってしまう電車の揺れも
吐き気を催すような心配を増長させ
胸が激しくざわめいた

 

 

目的の駅に着くと開きかけた扉から
無理矢理飛び出し
アオの家にタクシーで向かった

 

 


早朝だったが、ためらわずチャイムを押し
玄関で待った

 

 

アオの母親がすぐに出てきた
「オニュ君…」

 

 

「まだ、帰らないんですね」

 

 

 

「そうなの
オニュ君、どうぞ上がって」

 

 

 

「いえ…いえ、いいんです
アオは出掛ける前どこに行くか言わなかったんですか?」

 

 

 

「何も言わなかったわ
だけど、お弁当を作っていたの」

 

 

 

「お弁当を?」

 

 

 

 

 

「海苔巻きと唐揚げだけ作ってね」

それを聞いてオニュは飛び出した
後ろでアオの母親が呼ぶ声が聞こえたが
再びタクシーに乗り込んでいた
運転手に再度
行き先を告げた

 

 

 

 

 

 


2人が、かつて滝探しの探検に出かけた
あの場所を