eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

Rainy Blue 17

 

 

 

 

 

オニュが引っ越す日がきた


近所の人達に挨拶をしてまわり
テミンの家族、アオの家族とは自宅近辺で
別れを交わした

テミンとアオは駅まで見送りに来てくれた


黙りがちな2人の間でテミンが
いつも通り話してくれていた


「僕さ、なりたい職業決めた
聞きたい?」

「そうなの?教えてよ」

「刑事」

「ええ?」

「まずは交番勤務を目指して
進路を決めたんだ
そこから努力して絶対なってみせる」

「そっか…お前なら必ず
なれると思うよ
意外と意思が強いもんな」

「意外とって何?
僕は全身、強いのかたまりだよ!」

「テミンなら、なれるよ
応援するからね」

「アオちゃーん、ありがとう!
まずは、可愛い子紹介して欲しいなー!」

笑いながら話している内に
駅に着いた


間もなく到着する電車を待ちながら
3人は立ち尽くした

「テミン、アオを頼んだぞ」

「うん、任せといて」


気をきかせたテミンが
飲み物を買ってくると姿を消し
2人きりになった

「アオ」
「オニュ」


同時に話し始め、笑いあった

「オニュがいつも、笑顔でいれますように」

オニュの頬に手を伸ばし
アオが泣き笑いの顔で言った

「アオ、必ず会いに来るからね
他の男には絶対絶対着いていかない事
約束して」

「もう、、、
行かないよ」

「それから、困った事があったら
テミンに相談して

あいつは、頼りになるやつだ」

「わかった」

「それから、」

「オニュ?大丈夫
私は大丈夫だよ

心配いらない

オニュこそ、ちゃんと御飯食べて
ちゃんと朝起きて
おじさんと仲良く暮らしてね」


「また、会いに来るからね」

その返事は聞けなかった

電車が駅に滑り込み
戻ってきたテミンとアオはホームに立ち
オニュは電車に乗った

またね
それだけを言い合い
3人は扉に遮断された

その途端、この決断は間違っていたという
胸騒ぎに支配され
オニュは扉を叩いた

しかし、電車はオニュを乗せたまま
先に進んだ

泣き笑いのアオと
アオに寄り添うテミンを残して