eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

Rainy Blue 22

 

 

 

 

 

 

 

カチャリと扉を開け
中へ入った

 

 


思っていたよりも
ずっと清潔でシンプルな部屋だった

 

 

 

部屋の真ん中に大きなベッドがあり
小さな冷蔵庫やガラステーブル
ドレッサー
大画面のテレビなどが備え付けられていた  

 

 

 

「アオ、疲れただろ
シャワー先に浴びておいで」

 

 

「オニュが先でいいよ
お仕事してたんだから、ね?」

 

 

 

「そう?」

風呂場に行ってみると
2人でゆっくり入れそうな大きな浴槽があり
お湯を溜めた

 

 

手早くシャワーを浴びて
しばし考え腰にタオルを巻いただけの姿で
戻った

 

オニュの姿を見たアオは体を硬くし
視線を外した

 

 

「アオ?
急に飛びかかったりしないから。

お湯、溜めてあるから
安心して
ゆっくり入ってきな」

 

 


アオは無言のまま頷き
浴室へ歩いて行った

小さく溜息をつき
携帯をチェックするとアオの自宅から
着信が入っていた
何時でも構わないので折り返し電話が欲しいと
留守電に入っていた

 

 

浴室からお湯の音が聞こえ始め
オニュは電話をかけた

 

 

「ああ…電話をくれたんだね
ありがとう」

 


アオの父親がすぐに出た

「アオはそこに?」

 

 

「はい。
あの、アオさんはこっちに来る事は…?」

 

 

「置手紙があってね
君の所へ行くと。

気がついたらいなくなっていたんだ」

 

 

「そうだったんですか」

 

 

「このところ、様子が変だったんだ

家から一歩も出ずに
部屋に篭ってね
食事もほとんどしていないはずだ
心配していたんだが、何も話してくれなくてね」

 

 

「……」

 


「突然、押し掛けて迷惑をかけて
申し訳ない

今、君達は何処に?」

 

 

「あの、24時間営業のレストランにいます」

 

 

 

「アオは出れるかな?」

 

 

「アオさんは、今…」

後ろから肩を叩かれ
アオが手を伸ばしてきた

 

 

携帯を渡し
ぼんやりアオを見ていた

髪に水滴が光り
肩を露わにしバスタオルだけを体に纏っていた

もう一度携帯を渡され
明日、アオを帰すと約束し電話を切った

 

 

 

アオに目をやると
タオルを床に落とし
裸のままで佇んでいた

「アオ?」