eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

Rainy Blue 19

 

 

 

 


冬が過ぎ春を越し
真夏を控えた初夏を迎えていた


間もなく始まる夏期休日に
アオの所へ帰るため、オニュはますます
勉強もアルバイトも詰め込んでいた

「ジンギの彼女ってどんな子?」

「ユーキさん、この前話したじゃないですか
普通の子ですよ」

「じゃあ、写メ見せてよ」

「えぇ?やですよ!」

「なんでよ!あたしが男ならわかるけど
女だよ?いいじゃん!」

「いや…勝手に見せるのは
嫌がると思うんで…」

「ケチ!
ジンギのケチ!」

バイト先の事務室でユーキと
顔を合わせ絡まれていた

「ユーキ、しつこいぞ!
ジンギに嫌われるぞ」

フロアリーダーの先輩が口を挟み
「なんでよ!ただの会話じゃん
こんなに隠すなんて
気になるもん!よっぽど可愛いんだよ

見せてよーー!」

オニュの携帯を奪おうとしてくるユーキと
揉み合っていると携帯が着信を知らせた


「あ!!
アオだって!」


無理矢理、奪い返し
電話に出た

「アオ?」

アオ?だってえーーと、背後の大声から離れ
廊下に出て話しかけた

「アオ、うるさくて
ごめん」

「オニュ、ごめんね
お仕事してた?」

「大丈夫だよ今から帰る所」

「……」

「どうした?」

「オニュ、怒らない?」


「どうしたの」

「来ちゃったの」

「ん?」

「オニュの所

来ちゃったの」

 

「アオ、ここにいるの?」


駅にいるというアオに
すぐに行くから明るい駅舎内にいるようにと
言い走り出した

「ジンギ!」

背後から呼び止められ振り返ると
「彼女、来るの?
私も見たい!」

ユーキが付いてきた

呆れた思いを顔に出さないよう
丁寧に言った
「ユーキさん、俺、急いでるんで。
今日は無理です、すいません」


「いいじゃん、邪魔しないからさ!
駅でしょ?
こっからすぐじゃん、見たらすぐ帰るからさー」


「いや、見世物じゃないんで。
本当、勘弁して下さい」


「だいじょぶだって!
すぐ帰るからさ」

オニュは、どうやって振り切ればいいのか
わからず歩き出したが
ユーキは、喋りながら後を付いてきた