eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

Rainy Blue 7

 

 

 

 


体を繋げた秋が終わり
冬になろうとしていた

オニュはアオを見るだけで下半身に熱が集まり
すぐに反応するようになってしまった

そんな事は全く知らないアオは
今まで通り幼なじみの態度のまま自然にオニュに
近寄った

「オニュ
もうすぐクリスマスだよ
また、うちに遊びに来る?」

「今年は、そうだな
親父の具合がわからないから…まだ
わからないな」

「うん、そっか」

オニュの父親は病気がちでこの所
入退院を繰り返していた

「じゃあ、何か作って持ってきてあげる!」

「ありがと、アオ

でも、隣のおばさんもよくしてくれてるから
心配いらないよ」

「テミンのお母さん
お料理上手だもんね

私も、何かしてあげたかったな」

「じゃあ、僕に美味しいケーキ
作ってきてよー!」

突然、オニュの背後から現れたテミンは
アオの両手を掴み
ぶんぶん左右に振った

「テミン!お前~手を放せ!」

「いいじゃん!
僕にはお姉さんだもん!
ねーアオちゃん」

「ねー、じゃない!
かわいこぶってもダメだぞ
テミン!」

オニュは2人の間に割り込み
背中にアオを隠した


「なんだろね、なんだろねー
隠したい程アオちゃんが大事なのかなー?」

「黙れ!」

テミンの唇を親指と人差し指で強くつまんだ

んんんんん!!と暴れるテミンに
オニュもアオも笑い出し

「離してあげて!オニュ」

アオの声に指を離した


「ぷはっ!!
ああー痛ーーい!
指の力、強すぎるよ!マジ痛いよ!」


「ハイハイ、俺
アオ送ってくるから テミンまたな!」

2人が角を曲がろうとした時
後ろから叫び声が聞こえた

「アオちゃーん!
気をつけてねー!

オニュヒョンはいつでも
臨戦態勢なんだぞーー!!」

すぐさまその意味を理解したオニュは
ダッシュでテミンの所に戻り
強烈なデコピンをお見舞した

「お前…マジで黙れよ~」

「イテーーー

あはは!本当の事じゃん!
デコピン我慢する価値あるなあーー!」

「もう1発 くらいたいのか?
あぁ?テミン君」

「ハアハア
もう、言わないよ!

ほら、アオちゃん待ってるよ
きっと意味わかってないからさ!
大丈夫だって!」


オニュが顔を赤らめて
戻ると
「オニュ?臨戦態勢って何?」
アオに問いかけられ
オニュはしゃがみ込み頭を抱えた


アオの自宅が見える歩道で
2人は離れがたく電信柱の影に佇んでいた

アオの両手を取りじっと顔を見つめた


少しずつアオを引き寄せながら
壁に押し付け両腕で囲んだ

オニュの視線が唇に流れ
静かに触れるだけのキスをした

「オニュ、笑って」

「ん?」

「オニュの笑った顔が見たい」

「んん?こう?」

「そう!
オニュの笑った顔大好き」

アオはオニュに抱きつき胸に顔を埋めた

オニュは息を止めアオを受け止めた

「オニュ…?
当たってる…ね

臨戦態勢?」


オニュはアオの首筋にガックリと項垂れ
コクコクと頷いた