eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計 3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一月~初冬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「今、ジョンヒョンは
通勤にかなり時間をかけて
仕事場まで行ってる

 


経営方針と自分の理想との隔たりも
大きいんじゃないかと
前から感じてた


それに、本当にやりたい事も
ジョンヒョンにはあるよな」

 


ジョンヒョンはぎゅっと
拳を握った

 


昔から読書が大好きだった
ジョンヒョンは
いつしか自分が物語を
編み出す人間となっていた

 

 


その事は
家族みんなが知っていたが
なかなか芽が出なかった

 


魂を注ぎ込んだ自分の世界が
受け入れられず
絶望の淵に佇む事が何度もあったが
ジョンヒョンは書き続けていた

 

 

 

 

 


咳払いをして
オニュは続けた

 

 

 

 


「キーは今、エアロビインストラクターと
八百屋と掛け持ちで働き詰めだな」

 

 

 

 


「へっちゃらだよ
全部自分の糧になってる」

 

 

 


「わかってる
キーが今の自分に満足して
更に理想も目標も無くしてないのも
わかってる

 

 


だけど、キーはもっと高くまで
行ける

 

 

 


家族の事は気にしないで
全力でドアをノックしてみても
いいんだ

 

 


俺の言うダンス教室は
夢だ

 

 

 

 

いつか出来たらいいなと思ってる夢

 

 


その事を覚えてくれたら
それでいいんだ」

 

 

 


「ヒョン…」

 

 

 

 

 

 

 

 


シーンとした空気の中
みかんを口に運びながら

 

 

 


「オニュヒョン、今日は良く
喋るね~」

 

 

 

 


テミンの言葉で緊張が解けた