eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計 48

 

 

 

 

 

 

 

 

九月~秋冷

 

 

 

 

 


 スウェットにパーカーで

サンダル履きのオニュが商店街を
歩いていた

 

 

 


裸足で履いたサンダルの
つま先を秋の冷たい夕風が
撫でて行き オニュは背中を
丸めて歩いた

 

 

 


八百屋に着くと
いつもテミンが
お世話になってますと
挨拶をし、目当ての野菜を見て回った

 


「はいよ、キャベツね!
一玉100円だよ」

 

 

 


財布からお金を出していると
「テミン、本当に戦力になってきたよ
最初はさ、まあー、本人にゃあ
言えないけど
こりゃあ、すごいの来たなって
思ったよね


すぐ辞めちまうかなって思ってたけどさ


色々あったけど
辞めなかったね


根性あるね
あんたんとこ兄弟はさ」

 

 

 


キャベツを渡しながら
帽子をグイッと上げ
「キーとは全然違う魅力のある子だね
今でも、色々やらかすけどさ!


お客さんの評判もいいし
何より本人が頑張ってるからね


ずっと続けて欲しいよ!」

 

 

 

 

 

 


改めて大将にお礼を言って
オニュはキャベツをぶら下げ
商店街を進んだ

 

 


アーケードの先にある公民館を
覗いて行くつもりだった

 


公民館の周りには
自転車がたくさん駐められていて
閉じられた扉から微かに
音楽が漏れ聞こえていた