eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計 41

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八月~透水

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「でね!
それがすごい長くて
びっくりで
どっから持ってきたんだ~って
ジョンヒョ二ヒョンが言ったんだってー


オニュヒョン、嬉しそうなわけ!
ミノヒョンが
どうすんの、これってなって~」

 


「ねえ。
ねえ、主語抜けてない?
テミン君」


あと、早口…と、モゴモゴ追加された

 


「主語」

 


「だからさぁ、その長い物は何だったの」

 

 


「竹だよ!」

 

 

 


「竹だよ!って
威張んなよ…おまえ~


今初めて言ったぞ、お前」

 


「でさ!その竹ね」

 


「ねえ、テミン
その話、長いの?
こっちの時間、知ってる?
朝の4時だぞ


俺、眠い…」

 


「でね、
流し素麺やるんだよ!
この前キーヒョンが送ってくれた
素麺で」

 


「なるほど…
流しまくれよ
テミン…」

 

 

 

 

「ちょ?
もしもし?

 


切られたあーー」

 

 

 


庭で作業している
オニュとミノに訴えた

 


「そりゃそうだろ
だから言ったでしょ」

 

 


ミノに軽くあしらわれ
テミンは口を尖らせた

 

 

 

 


「いいから、こっちおいで」

 

 

 

 

 


縁側から飛び降り
サンダルをつっかけ庭に出た

 

 

 


「あぁっちいなあーー」

 


「夏だもん」

 


「オニュヒョン、どうしたの
一人だけ雨に打たれた男みたいだよ」

 


「汗だよ、テミンくぅん」

 


「ぬらぬらしてるよ


ジョンヒョニヒ、
ジョ、ジョンヒョ二、ヒョンは?」

 


「噛みすぎじゃね?


イカ買いに行ったでしょ?
見たでしょ、出掛けるトコを」

 


「そうだっけ?
あ!ヒョン、動くな!」


いきなりテミンがオニュの額を
力一杯叩いた

 

 

 


「ッンイタ!!」

 


 
「うわ~
すっげえ吸われてる」

 

 

 


「何すんだよ~、痛い、もう~」

 


「蚊だよ
こんなに吸わせて どーする気?
全くヒョンたら」


「ちくしょー」

 

 

 

 

 


グダグダと話している間に
割られた竹を組み立て終わったミノが
台所から叫んだ

 

 

 

 


「水流すよーー!!」

 

 

 

 

 


組み立てられた竹が部屋から
高低をつけて庭まで貫かれており
台所の蛇口にホースを取り付けたミノが
水を流した

 

 


チョロチョロチョロと
水が竹を伝い流れ落ちてきた

 

 

 

 


「「「おおーー!!!」」」

 

 

 

 

 


兄弟は水が流れる様に感動し
寄りかたまった

 

 

 

 

 

 


ガラガラ、と音がし
ジョンヒョンが帰ってきた

 

 


「ただいまーー!」

 


「あ!スイカ、来た!」

 

 


「そこはジョンヒョンお帰りでしょ?」

 

 

 

 

 


大きなスイカとビニール袋を
ぶら下げたジョンヒョンが
帰ってきた

 


「ふぃーっ
あっちいーー


入道雲が出てるぞ


イカだよん
よっこいせ 


大将、スイカマスターなんだって
テミン、本当?
そんなのあるのかな
俺、信じちゃった


ぶどうもくれたぞ」

 


「うぃーー!
あざっす  大将!」

 

 


「はい、ジョンヒョン」

 


ミノがジョンヒョンに
冷たい麦茶を渡した

 


「さんきゅ」

 

 


「オニュヒョン、スイカ切ってよ」

 


「おっけぃ」

 


「あ、俺
写メたくさん撮って
キーヒョンに送ろ
んで、さっきの続きの電話しよ」


「テミン、電話はもうちょい
後にしなさいね」

 


「だって、流し素麺だよ!
初めてなんだから
キーヒョンにも教えたいじゃん!」

 


「だね
写真、たくさん送ってやろうな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


庭先に根を張る
金木犀の大樹で
蝉が激しく鳴き始めた