eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計 9

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二月~残雪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


翌朝、テミンが学校に行く時間に
起きたキーは慌てて
居間に駆け込んだ

 

 

 

 

 


「ごめん!!ねぼ…」

 


「すみませんでした!!!」

 


テミンが頭を下げ
大声で謝罪してきた


「俺が馬鹿でした
紹介してくれたキーヒョンの
名誉挽回をさせて下さい!


チャンスを
もう一度下さい!」

 


夜勤明けの力の抜けきったオニュ、
配達を終えて牛乳を飲む
爽やかなミノ、
黒縁眼鏡をかけて
出勤の支度をしている
ジョンヒョンが見守った

 

 

 

 


「……17時までに帰って来いよ」

 

 

 

 

 


パアアッと笑顔になったテミンが
「はい!ありがとう!キーヒョン」


駆け出した

 

 

 

 


「おい!テミナ!
弁当は?」


「オニュヒョンが作ってくれた!
行ってきまーす!」

 


賑やかなテミンが去ると
台所はシーンとした

 


「甘いな、キーは」


「甘い、甘い」


「対テミンには隠れレベルマックス溺愛だよな」


ツンデレってやつか、これが
ツンデレか」


「…うるさい!!
人の苦労も知らないで!!


あいつと働いてみろ
寿命が50年は縮むぞ!」


「やっばあああああい
キー君、あとちょっとしか生きられないかもよ~~」


「うるさい!」


「おっとーー、俺もう、行かなきゃ!」


「ジョンヒョン、行ってらーー!」


「気をつけてな!」

 


「俺、少し寝てくるわ~」


「ミノ、お疲れ!今日も偉いぞ!」


「ウッス!」


オニュとキーが台所に残った

 


「キー」


「何?」


「コレ、、、何?」

 

 

 


木のまな板に突き立つ包丁が
朝陽に輝いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


~~テミンの昼休み~~

 


弁当箱の蓋を開けた
テミンの手が止まった

 

 

 

 


一面の赤

 


「グロい…」

 

 


白米に焼いた卵がビロンと載せられ
ケチャップが一面に
まんべんなく撒かれていた


他におかずは見当たらなかった

 

 


「…オニュヒョン」

 

 


「すっげえな、何、その弁当」

 


「……制裁弁当かも」

 


「は?あはははは
何、やらかしたんだよ、お前は
聞かせてよ」


自然に隣に座る男を見ながら
思い出していた


確か同じ学年の、、、


「お前、カイ?」


「そう。
お前、テミンだろ?」