しゃいに兄弟の砂時計 5
一月~初冬
「はい!」
『彩』
キーの書初めは彩(いろどり)だった
「あの~、僕は僕と関わる人に
たくさんの彩をあげたいと思ってる
それは、ダンスで得られる
芸術とも言える時間だったり
見て楽しい、着て楽しい洋服だったり
有意義な情報交換や
美味しい!って思うご飯だったり…
僕が誰かを幸せな気分に
させたら素敵だなーって思ってます
だから、彩、です」
パチパチと拍手が上がった
「いいぞ!さすがキーだ!」
「常に上向きキーだ!」
「人に厳しく自分に甘いキーだ!」
「……ちょっと、ちょっと
誰?最後の
ってかテミンだろ
明日の弁当、復讐弁当にしてやるからな
覚えてろよ」
「明日、キーヒョンが作る日?
キー兄様、サランヘヨ♡」
「…キモい」
「誰ですか、この屋根の下で
禁句を吐くのは?
はい、では、いよいよ
我らがマンネ
テミン君の出番です
テミン君、見せて!」
「はーい」