eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計 19

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四月~花散らし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「ジョンヒョーーーーン!」

 

 

 

 

 


風が強く吹くある日、キーが
家中の掃除をしていた

 

 

 


「ジョンヒョン!
命よりも大切!とかいうくせに
なんで、あちこちネタ帳
置いとくの!


いつか、大変な目にあうよ!
ほら!」

 

 

 


マスクをして眼鏡をかけた
キーが
ソファに寝転がるジョンヒョンに
メモ帳を渡した

 

 

 

 


「あ、すんまそ~ん」


「しっかりしてよね!
俺がいなくなったら
どうすんの?」

 


「はあ~?」
上の空の返事をするジョンヒョンの
足を掃除機でグイグイ押して
ソファの上に移動させた

 

 

 


掃除機をかけているキーの近くで
騒ぐ声がした

 


「ない!ないよー」


「テミナ、何!!」


「自転車の鍵
ここに置いといたのに
ない
キーヒョン、どっかやった?」


「ぜっっっっっっっったいに!!
俺じゃない!」


「えー、いつもこの辺片してんじゃん」


「…ッチ
いいか、絶対、俺じゃない
一日何回探し物すれば気が済むんだよ」

 

 

 


もう一度自分の鞄を探せと
追い返し
キーは洗濯物を干していった

 


「ねーー、誰かトイレ、
ずっと使ってる!
誰?
もう、俺、限界!」

 


ミノが足踏みしながら
キーに訴えた

 

 

 


「あー、多分オニュヒョンだな
漫画でも読んでんのかな」


「漏れる!」


「風呂場でしてくれば?」


「キー!お前さらりと怖い事言うね⁈


しゃいに兄弟 ビジュアル担当な
俺が風呂場で、なんて
世間に知られたら…
俺は絶対、トイレでするぞ!」


「あー、うるさい
はいはい、わかりましたよ」

 

 

 

 


棒読みで返事をしたキーは
トイレのドアをノックし
ミノが限界な事を伝えた

 

 

 


のんびり現れたオニュの脇をすり抜け
ミノがトイレに飛び込み
ビジュアル担当という
彼のプライドは守られた

 

 

 

 


洗濯物を干し終えたキーは
兄弟のシャツが
ハタハタとはためくのを縁側に座り
眺めた

 

 


ホ~ホケキョ!
とどこかで鳥が鳴いており、
青空に浮かぶ白い雲はゆっくりと
形を変化させていた

 

 

 

 


ギシッと床の鳴る音が聞こえ
オニュが新聞を片手に
キーの横に座った