eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計 18

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四月~桜花

 

 

 

 

 

 

 

 

 


キーとテミンが帰ってくると
玄関でぼんやり立つオニュがいた

 

 

 

 


「ヒョン、何してんの」

 

 


「お帰り
気持ちいい風だな


ほら、見て」

 

 

 


オニュは庭に植わるレンギョウ
黄色い花をぷちっと取ると
ポンと、放り投げた


暖かな風が花を運び
レンギョウはクルクルと回転しながら
ふわりと落下した


地面を見ると、レンギョウ
何個も落ちており、オニュが
しばらく前から立っていたのだろうと
思われた

 

 

 


「ヒョン、何してんのさ
うち入ろ」


「かたまってると一面黄色で
華やかなんだけど
風に乗ると一つでも
すごく綺麗にクルクル踊るんだ


飛び立つ事もいいもんだなあって…」

 


「ヒョン~~?


今日のヒョンは
詩人さんだね、はいはい
入りましょ」


テミンに背中を押され
オニュが玄関に向かった

 

 

 


庭から離れ
地面に黄色く散らばる花をキーは
じっと見つめていたが
玄関から聞こえる叫び声に驚き
駆け寄った

 

 

 


「何?!」

 


「もう!!
ジョンヒョンだよ!!」


テミンがオニュの背中に張り付き
キーに訴えた


「玄関開けたら二秒で
ジョンヒョン!

 


魂抜けた顔で
ぼんやり立ってたんだ!
マジびっくりした!


何で気配消して立ってんのさ!」

 


「いや、ごめん!
話、考えてたら場所
忘れてた」


「ジョンヒョナ、スーツ姿のままじゃん!
いつからここにいたんだか!
どんだけ空想の世界を彷徨うつもりよ


全く、うちの人々はもう!」


末っ子テミンに
ぶうぶう言われ
兄達は反論もせず大人しく
家に上がった