eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

天泣 23

 

 

 

 

 

 

 


「だから僕は愛が欲しかった」

 

「キーさん...」

 

「君に会って...
君が欲しくてたまらなかった

手に入れても君は僕を
心から愛していないのが分かっていたから
辛かったよ」


組んだ両手をお腹に乗せ
キーは空を見て続けた


「分かっていたんだ
君が僕に恋をしていないって

だけど、一生懸命僕が愛したら
君も応えてくれるに違いないと
思っていた」

 


キーはハニに目を向けた

 

 


「ハニ 傷つけて ごめん」

 

「......!!」

 

「ハニ 

ごめん ...
ごめんね  ハニ」

 

ハニの頬に涙が伝い落ちた

 

キーは体を起こし
ハニの手を取り
大きな絆創膏が貼られた手のひらを
見つめた

 

 

「僕を叩いていいよ」

 

 


頭を振るハニに
「ハニ、抱き締めたい  いい?」
聞いてきた

 

ゆっくり頷くハニに
上体をずらし
キーの体が近づく

 


キーの暖かな体温を感じた瞬間
ハニの心はかき乱された

あんなに酷い仕打ちを受けた
この男の体にハニの体は反応した


大好きな体温
大好きな香りだった

 

 

 

「お願いだ、ハニ...


もう一度だけ


チャンスをちょうだい」

 


体を離し
真剣に見つめられる

 

 

 

 

「もう一度だけ  


お願い」

 

 

 

 

 

 


ハニは

 

 

 

頷いていた