eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

天泣 17

 

 

 

 

 

 

 

鞭で打たれながら
キーに貫かれたハニの体には
赤い跡がそこかしこに散っていた

 

「やめて...もう、やめて」

 


ハニは這いながらキーから離れた

 

「わかりませんか?
どんなに酷いことをしているか...
わかりませんか?」

 

涙で霞む目をキーに向け
「キーさんは私を愛してなんかいない」

 

「あなたは自分しか愛していない!」

 

ハニの叫びにキーは
拳を床に叩きつけ叫び返した

 


「愛してる!
愛してる!!
愛してる!!!」

 

 

ハアハアと息を切らし

「なんで、、
なんで分かってくれないんだよ・・・
俺は間違っていないのに!!」

 

「嘘をついたのも...

全てをくれないのも...

お前じゃないか!!

あの男が好きだったんだろ?

あいつに心を動かされていた!

そのアザもそいつか?

隠れて会ったか!」

 

何を言えばキーの心に届くのか
ハニにはわからなかった


服をかき集め
部屋を出ようと立ち上がる

 

「ハニ?」

 

「ごめんなさい、もうここには
いられない」

 


ハニは後ろ手にドアを開けようと手探りをした

 

 

「ハニ?どこに行くの?」


「ごめんなさい」

 

「なんで!天泣から戻って来たのに!
行くな!!」

 

意味がわからないハニは背を向け
ドアを開けた

 


「待って!」とキーの声がし
振り向いたハニは体を硬直させた

 

 

 

 

刃先の尖ったナイフを持ち
キーが立っていた