eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

神の留守〜飴細工の川 4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビンは割り開かれた黒い布地を両手で
押し広げた

 

 


華奢で筋肉などないかのような
外見なのに思った以上に
しっかりとした体だった


しかし、力では負けないだろう
ビンはそう思った

 

 


両手を白い素肌に這わせると
若々しく滑らかな肌が手のひらに
吸い付いてくる


ゆったりと思う存分撫で回していると
ふっと頭上に空気の揺らぎを感じ
手錠で固定されたテミンの両手が
首に回されていた

 


咄嗟に肩に力を入れ振り払おうとしたが
テミンの顔が至近距離にあり
「…やるんじゃないの?」

 


柔らかな唇が押し付けられ
ビンは体重をかけテミンにのしかかって行った

 

 

 


気をつけなければ
こいつは狂人だ

 

 

 

 


頭の片隅では激しく警鐘が
鳴らされているのに
テミンが突然、放ち出した
妖気に抗えずにいた

 

 

 


柔らかで熱い口内を舐め尽くし
昂ぶる下半身を押し付けると
テミンのそれも硬く勃ち上がっていた


唇を離すと
薄目を開けたテミンが聞いてきた

 

 

 

 


「…サヨの丘の指揮は
あんたとベクとあと誰だったの」

 

 


首に両手を巻き付かれ
離れる事も出来ないまま
見つめあった

 

 

 

 

 


「知ってどうする」

 


「好奇心だよ 答えて」

 

 

 

 


先ほどの会話を思い出すやりとりは
しかし、テミンが押し付けてくる
下半身の欲望に思考を邪魔されていた

 

 

 

 

 


「ベクを?


お前…俺も」

 

 


「違う


あいつは造花を使ったんだ
それは契約書にも書かれていた


好奇心なんだよ」

 

 

 

 

 

ふわりと笑うテミンは別人の
ようだった

 


いつも、冷たく無機質で
他人に徹底的に無関心なテミンから
想像も出来なかった笑顔


それは天使のように見えた

 

 

 


「あの時の指揮は俺とベク、ダル」

 


「ダル」

 

 


テミンの表情は変わらなかった

 

 

 

 

 


「あの果樹園襲撃の時
お前はまだ子供だったろ
何故知りたがる」

 


「…別に
で、死体はどうしたの」

 


「ああ…
川に投げ捨てた


あの世に運んでくれるからな」

 

 

 

 

 

 


体の下で振動を感じテミンを見ると
笑っていた

 


「川に?
川に投げ捨てた?あんたが?」

 


「ああ、俺も投げた」

 


「…そうだと思ってた」

 

 


「お前」

 

 

 

 

 

 


ぶわりとテミンはビンを体に乗せたまま
上半身を起こした
全く予測のつかない動きと力強さに
ビンは慌てた

 

 

 

 

 

 


「あんた、俺にやられたいの
俺に挿れたいの」

 

 

 

 

 

 

 

 


至近距離のまま囁くテミンの瞳が
強い輝きを放ち
「さっさとやろうぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ビンのベルトに手を伸ばし
スラックスを脱がせにかかった