eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計〜番外編

 

 

 

 

 

 

 


八月〜テミンの夏休み

 

 

 

 

 

 

「…おはよ〜」

 


「おはよ〜、じゃっ、ねえよ!
何時だと思ってんだ」

 

「……10時?」

 

 

壁掛け時計を見上げテミンは
素直に答える

 

 


「全く!最近の小学生は!
夏休みだからって毎日
好き勝手に寝起きして!
宿題やってんのかよ?」

 


「…みんなはぁ?」

 


「あ?父さんと母さんはもう仕事に
行ったよ
『10時』ですからね」

 

「ヒョン達は?」

 

「ああ?オニュヒョンはバイトだよ
チキン屋さんの灼熱の厨房

ジョンヒョンは受験勉強で図書館だし
ミノは部活」

 


「…なんでキーヒョンはいるの?」

 

「ああ?だって、ここ俺んちだもん!
いちゃ悪い?」

 


「ん?いいよ?
え、じゃあ俺今日一人か」

 

 

「テミン〜お前俺は?俺がいるだろ〜」

 

 

「キーヒョン、出掛けないの?
家にいるの?」

 

 

「いますよ、いちゃ悪いか

ついでに教えてやるけど
お前の宿題見てやるように母さんから
頼まれた
どこまでやったのか正直に言え」

 

 

「はあああ?やだよ!
絶対、やだ!!」

 


「いいか、そのセリフは俺が
使ってこそ正しく作動するセリフだ

中学生男子の反抗期に火をつけるなよ?」

 


「キーヒョン、反抗期なの?
どこが?髪型?」

 


「シッ!黙れ小僧!
子供は何でも聞くね、全く!

とにかくな、宿題は母さんの頼みなの
わかったな?」

 

 

強烈な日差しが
庭に干されている大量の洗濯物に降り注ぐ

国中の蝉が
しゃいに兄弟の住まいに
集合したのではないかと
思われる程の大音量で
けたたましく
夏の歌を 周囲に響かせている

 

 

 

キー君、頑張れ

 

 

 

 

 

 

 

 

続く