eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計52

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十月~薄紅葉

 

 

 

 

 

 

 

 


しゃいに兄弟の居間に
タツ好きなオニュの意向により
タツが再び登場した

 

 

 


出された当初は
「早!!
国で一番乗りじゃね?」

 

 


など言っていた兄弟だが
今では
「あー、コタツ最高だわ…」
とコタツの魅力にイチコロだった

 

 


その居間の空気が
過度に出される湿気により
じっとりと肌に
纏わり付くようだった

 

 

 

 

 


テミンが風邪をひいて
学校を休んでいた

 

 

 

 


乾燥を防ぐ為、部屋中に洗濯物が
干され更にオニュはカーテンまで
洗いすぐに取り付けたので
湿度は相当あると思われた

 

 

 

 


ズーーッと鼻水を啜り
ぼんやりと携帯ゲームをしている
テミンに兄達が注意した

 

 

 

 


「鼻水、啜らないでかめよ?」


「ゔん」

 

 


ティッシュを鼻に当て
ブゥーと鼻をかむテミンに

 

 


「片方ずつだぞ」

 


「両方、いっぺんに擤んだら
耳が痛くなるぞ」

 


「ゔ」

 


「耳鼻科だぞ」

 

 


「なあなあ、テミン
鼻をかまないで、すすってばかりいるとな、鼻の脇が腫れて変な顔になっちゃうんだぞ」

 

 

 

 


「わがっでる!!!」

 

 

 

 


ティッシュの山に囲まれたテミンが
叫んだ

 

 

 

 

 


「もゔ!!
ゔるざい!」

 


「テミン~お前、ちょっと部屋で
寝てこいよ」


「…やだ、布団冷たいし」


「テミン、ゼリー食べるか?」


「バナナもあるぞ」


「アイスがいいんじゃない?」

 


「ヨーグルトは切らしてるな!
待ってろよ!すぐ買ってくるからな!」

 


「いらない、いらない
だいじょぶだがら…」

 


「テミン、鼻にティッシュ詰めとけよ
ほら」

 

 

 

 


もはや、抵抗する気力も萎えたテミンは
鼻にティッシュを詰められ
頭の下に半分折にした座布団を
置かれ
肩に半纏をかけられ横になった

 

 

 

 


「……あぢぃ」

 


「いいんだよ、たくさん汗かけ
少し寝ろ」

 

 

 

 

 


なんで、俺はみんなが家にいる日に
熱を出してしまったんだ…


カチャカチャと食器の鳴る音
ギシギシと誰かが床板を
踏み鳴らす音
ザーッとトイレの水を流す音など
家族の気配に囲まれ
テミンはうつらうつらと
夢うつつに考えていた