eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計 25

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六月~梅雨晴れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


梅雨空続きの合間に
目の覚めるような青空が広がる日

 

 

 

 


頭にタオルを巻いたオニュが
庭一面に洗濯物を干して回った

 

 

 


ジョンヒョンは
溜まった食器を洗い
洗面所や風呂場、トイレを掃除して回った

 

 

 

 


三日前から張り紙で
警告しておいた通り
床やテーブルに落ちている本や紙は
ゴミ袋に回収され
五つのゴミ袋が
庭の片隅に置かれていた

 

 

 

 

 


家中の窓が開け放たれ
光が燦々と差し込み
片付いた部屋は
兄弟に心の安らぎをもたらした

 

 

 

 

 


「ジョンヒョーン、ちょっと休もう」


「あいよ~、今行く~」

 

 

 

 


二人は縁側に座り
ビールを飲んだ

 

 

 

 


「ああー、美味い!」

 


「これからはさ、もうちょっと
毎日掃除しような」


「だね、クタクタだよ」

 

 

 


ごろりと寝転がり
空を見上げた

 

 

 

 

 


「…キー、頑張ってるかな」

 

 


「うん、あいつはきっと
頑張ってる」

 

 


「ミノ、サッカー楽しんでるかな」

 


「うん、楽しんでるといいな」

 


「テミンも映画見に行ったしね
最近、塞いでるから心配だったけど」


「あいつも映画見に行くような
友達が出来たんだな」


「初めてじゃない?
カイとかいったかな
女の子じゃないのが残念だ」

 


「…お前は?
書けてるのか?」


ジョンヒョンは、眩しい太陽の光に
目を閉じながら答えた

 

 

 


「うん、まあまあ書けてるよ」


「そっか」


「うん」

 

 

 

 

 

 


庭に猫が入り込み
縁側に寝転がる二人の男をじっと
見つめた

 

 

 

 


机に置かれたオニュの携帯が
ブブブブ、と蠢き
着信を知らせ
起き上がった二人を見た猫は
姿勢を低くしたまま、
庭から走り去った