eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計 16

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三月~浅春

 

 

 

 

 

 

 

 

 


次々と出品される品の合間に
オニュは兄弟から構われまくり
酔いが回ってきた

 


すでにキーの一日メイドさん権と
(現在までの、最高額三千円を記録)
ジョンヒョンの
にらめっこしましょあっぷっぷ権、
ミノの一日一善権を
所有していた

 


オニュは
キーの肩にもたれかかり
眠そうに、にこにこしていた

 

 

 

 


オークショニアはミノに変わり
孫の手をバンバン!と鳴らした

 

 


「いよいよ、最後の出品となりました!
本日の目玉商品はこちら!!」

 

 


ミノがダンボール紙を
じゃん!と出した

 

 

 

 


『テミンが一日天使で密着』

 

 

 

 

 


おおおーー、と兄弟から声が漏れた

 

 

 


「さあ、これは見逃せない!
悪魔の部分は無しヨ!
全成分天使構成テミン


一度味わったら忘れられない
天使テミン!!
おいくら?おいくら?
How Much⁈」

 

 

 


「1000円!」

 


「なーーんと!
最初から飛ばしております!
天使テミン君とすごせる権利は
1000円からのスタートとなりました!
さあ、さあ!
お後はございませんか!!」


「2000円!」

 


「こーれは、ハイレベルな
競争になってきました!
はい!2000円!」

 

 

 


テミンがオニュにすり寄った

 

 

 


「ヒョン…」

 

 

 

 


マンネに見つめられ
オニュの保護本能に火が付いた

 

 

 

 


「3000円」

 


「きました!3000円!
本日の最高落札額と並びました!」


「3500円!」


「ヒョン…」


「4000円」


「なんと!4000円が出ました!
さあ!お後はよろしいか!」


「4500円!!」

 

 


「ヒョン………」

 

 


「5000円」

 


「5000円!!
5000円のお声がかかりました!


1000円
2000円
3000円
4000円
と、きて5000円!


これ以上のお声はございませんか!」

 

 

 

 


孫の手のゴムボールを
ダンダン!と打ち付け
「テミンが一日天使で密着権は
オニュヒョンの手に渡りました!


おめでとうございます!!」

 

 

 

 

 

 

 


オニュの周りには
所有した権利が記載された
ダンボール紙がわさわさと置かれていた

 


睡魔に襲われたオニュは
キーの膝に滑り落ち
完全に寝てしまった

 

 

 


肩に半纏がかけられたオニュの
頭上ではオニュから巻き上げた
落札という名の
お小遣いが広げられ
兄弟で分配しているのだった