eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

神の留守〜飴細工の川 6

 

 

 

 

 

 

 

幾百という花たちの視線を浴びながら
二人の男が交わりあっている

 

 


黒いシャツを纏い
両手を手錠で拘束されたテミンが
ビンに貫かれていた

 

 

 


「なあ…サヨの丘だけど…あんたが捨てた
死体って誰だったの」

 

 

「…あ?
まだ、言ってんのか」

 

 


「気になるんだよ」

 

 

 


フフっと笑い、後ろを振り返るテミンの
瞳は前髪に覆われ見えなかった

 

 

「俺との時間を無駄にしたくないなら
さっさと答えな」

 


白く滑らかな肌を露にした
テミンは
どんな高級な女にもない
美しさと狂気の混じりあう妖艶さを放ち
ビンを魅了していた

 

 


サヨの丘…

 

あの時、死体の頭数は揃っていた

テミンがあの組織に関わりのある人間の
可能性はあるだろうか


こいつは、ベクに続いて俺を?

素早く頭の中で考えるビンは
テミンから微かな苛立ちと緊張が
立ち昇るのを肌で感じた

 


艶やかで引き締まった背中を撫で
緩く腰を突きだすと
テミンと繋がる快楽に脳が痺れた

 

常人には
近寄る事さえ出来ないテミンを
やっと捕まえたのだ

 

 

 

 

 

「……何人かいた

あそこは反乱組織のベースだったからな

リーダーは確実に流した


腕に…

腕章がわりのバンダナが巻いてあった」

 

 

もう、いいか?
そう言うとビンはテミンの腰を掴み
再び自分のペースで深い抜き差しを
始めた

 

猫のように柔らかく腰をしならせ
ビンに体を押し付けるテミンに
解放に向けビンは動きを加速した

 

「…オニュ」

 

その呟きはテミンの背を撫で回し
無心に腰を揺らめかせるビンには
聞こえなかった

 

 

「ああ

いくぞ … テミン」

 


テミンの中に注ぎこもうと
激しく腰を振り抜いた


テミンもまた、上り詰め
ぶるりと震えながら精液を撒き散らす

 


その刹那、テミンは驚くほどの柔軟性で
繋がれた両手を斜め後ろに振り上げた

 

体の回転とともに
テミンの精液も舞い散った


解放の快楽に震えていた男は無防備で 
なんの防御も出来ず
テミンの一撃をまともにくらい
倒れこんだ


性交の余韻もなく
白い頬を引き締めたまま
テミンは硬い手錠の部分でビンの頭部を
連打した

 

 

 

切り裂かれた皮膚から鮮血が飛び散り
テミンの白い顔から滑らかな腹
剥き出しのまだ、硬さを保っている
下半身にまで飛び散った

 

 

 

「な、なん、で」

 

 

 


薄目を開けるビンが問いかけてきた

 

 

 

 

「狂人だから」

 

 

 

 

サイドテーブルにある鍵で
手錠を外しベッドに戻ると
ビンは這い出そうともがいていた

 

 


背中に乗り上げ
後ろ髪を掴んで顔を上げさせる

 


ヒュッとビンが息を吸い込んだ

 

 

 


「お前はサヨの丘にいた」

 

 

 


無防備に晒されたビンの首もとに
光るナイフが当てられた

 

 

 

 

 


「そして、俺もいた」
もがくビンの耳元に囁き

 

 


躊躇いなく
ナイフを喉に押し当て
真横に引き抜いた