eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

Rainy Blue 37

 

 

 

 

 

 

オニュは考えを巡らせた

 

テミンが話した事により
あいつも埃を叩かれるだろう

 

あいつが手の届かない所に
行くのを阻止出来るだろうか


または、行く前にチャンスはあるだろうか

 

静かに内省しているかのように見える
外側と違い
内面では、男を殺したいという
燃え上がる思いを巡らせ
熱く沸き立っていた

 

あの男が法で裁かれ
量刑を課される事はオニュには
無意味だった

 

 


アオに触れ
アオに浸入し
アオを死に導いたあの男を
自身の手で殺したいのだった

 

 

 

オニュの拘留期間が終わりに近づいた
相手の男は
弁護士を寄越し
暗に取り引きを持ちかけてきた

 

 


テミンが話した供述を取り下げるならば
示談として被害届は出さない、
そう言ってきたのだ

 

 


あれほどの暴行をオニュから受けても
被害届を出さず示談に持ち込みたいとは
よほど警察と関わりたくないのだろう

 

 

オニュは男に近付くために
一刻も早くここを出たかったし
男が拘留され
近付けなくなるのも避けたかった

 

弁護士の提案を受け入れる事にし
テミンにも供述を取り下げるよう
強く求めた

 

 

テミンは反対した

 

 

 

「ヒョン、アオちゃんだけじゃない
あいつは他にもやってるはずなんだ
わかってるだろ?
何考えてんだよ」

 

 

しかし、亡くなって一年も経つ
アオの名誉を汚す必要はないと
押し通した

 

オニュは不起訴となり
逮捕歴は付いたが前科もつかず
釈放された


暴れまわった店に
謝罪に向かい費用弁済をする、という事で
こちらも目処が立った


謝罪に向かいたいので、という口実で
弁護士に男の容態を聞き
あと二週間は入院するだろうと聞きだした
場所は教えてくれなかったが
この辺りで入院施設のある病院は
限られていたのでなんとかなると思った

 

 


こうしてオニュは
男に近づくため、少しずつ事態を動かしていった