eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

Odd eye 3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らは広大な屋敷のあちらこちらで
人々の目を盗み
お互いの魂を分け合いました

 


未来など考えず
ただお互いに
全ての愛を捧げた


しかし、夏の一月は終わりを迎え
彼は自宅に帰りました

 


無邪気な子供時代を後にした二人は
跡取りとしての教育が本格的となり
会えるのは教会だけと
なっていったのです

 

 

 

 


燃えるようなチャンミンの目を見ても
ユノは笑いもせず
他人行儀に挨拶をして
通り過ぎました

 

 

 

 


数年後、お互い繁栄の為の伴侶が
定められ
ユノの婚礼が秋に執り行われる
事になり
式にはチャンミンも招かれ
美しい花嫁と寄り添うユノを
目の当たりにします

 

 


式の合間
ただ一人部屋を出た
ユノを追い
声をかけました

 

 

 

 


「ユノ」

 

 

 

 


振り返ったユノを見て
チャンミンは衝動的にユノを
目の前の部屋に押し込み
鍵をかけました

 

 

 

 


「なんで…
俺から逃げた?」

 


「逃げてない」

 


「逃げたんだ
俺はずっとユノが」

 


「俺たちは子供時代の友人、
それだけだ」

 


「怖いのか」

 


「お前にも家族がいるだろう
守らなくちゃならないものが
たくさんある


…それに、俺たちがした事は
神に背く行為だ」

 


「忘れてないんだな
あの夏の事」

 

 

 

 


ユノの眼が細くなり
チャンミンの頬を撫でた

 

 

 

 


「…忘れてない」

 

 

 

 


その言葉が体を震わせるほどの
感動をチャンミンに与えた

 

 

 


「っじゃあ」


「だめだ
俺たちは家族を守らなきゃならない
お別れだ
チャンミン

 

 

 


別れを宣告しているのは
ユノなのに
ユノの腕はチャンミンを引き寄せた

 

 

 

 


目と目があった瞬間
唇を引き寄せあい、体を超えた
蕩けるような魂の繋がりを感じた

 

 

 

 

 

 


「ユノ ユノ


ユノは俺だけのものだ
約束してくれ
体は与えても、
魂は俺だけのものだって」

 

 

 


「…いいよ
俺の魂はお前のものだ」

 

 

 

 

 


甘美な
二人だけの約束が
チャンミンの心を
狂わせていくのです