eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

待ち合わせ 9

 

 


 



 

 

 

ベタつくドアノブに鳥肌がたった

 

 

 

外の闇と変わらないのではないかと思える暗い店内
何年も換気をしていないような
獣臭にオニュは吐きそうになった
人の気配は確かにあるのに
話し声が聞こえない

 

 


閉まりきらない蛇口から
水滴が落ちているようなピチャッ ピチャッという音が聞こえていた

 

 


気持ちの悪い掌をズボンに擦り付け汚れを落とそうとしながら

「あの……
あの〜…
歌を歌わせていただけませんか」


オニュの声が
部屋の暗闇に吸い込まれた

 

ゆっくりと何かが右側で動き
オニュは視線を向けた
男だった


それが何か認識するまで
オニュは見つめ続けた

 


ワイシャツを纏った男の下には
四つん這いになった全裸の女がいて
天井から床までを繋いでいるパイプを両手で握りしめ腰を上げていた

男は、女の腰を掴み
ゆっくりと抜き差しを繰り返している

 

ザッと頭の中で音がした

 

 

動いているのは
その一組だけではなかった


蠢く気配を感じて視線を向けると
左側には壁に寄せた椅子に足を広げた男がいた
股の間に入りこんだ女が
自分の胸を両手で揉みしだきながら
ゆっくりと頭をスライドさせ
前後にゆらゆら揺れていた

 

奥には裸の胸の尖りを擦り付け合い
お互いの脚を絡ませゆっくりと唾液の交換を続けている女達がいた

 


ポツリ ポツリと1人で、座っている男達は猫背の姿勢で周りを見ながら自慰をしていた

 

 

気がつくと、ピチャッピチャッという音が溢れ返っていた

 


誰もが喋らずにただその行為に没頭している


男の下に組み敷かれた女が顔を上げ
オニュを見た時

 

 


オニュは外に飛び出し
その場に嘔吐した