eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計 56

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十月~数珠玉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


満腹になるまで餃子を食べた兄弟は
家の換気をするため
窓を全開にした

 

 


「さみぃーー」

 

 


キーは玄関まで全開にし
風通しをしたので餃子臭は
大分薄れたが
兄弟が発する口臭がそもそも
餃子臭いので
あまり意味はなかった

 

 

 

 


「んじゃ片付けますか」

 

 

 

 


皿を運んだりなどの手伝いは
今迄言われなければ
動かなかったテミンが
誰に言われずとも
自然に動いていた

 


その姿を見てキーは
八百屋の大将に言われた事、
ダンス教室の保護者から聞いた事を
思い出し
自分が留守にしていた数ヶ月の
テミンの努力を実感し
あの頼り無かったテミンが、と
感慨に浸っていた

 

 


片付けがひと段落すると
みんなでコタツに寄り集まった

 


「ふぃー
久々に美味かったな
キーの餃子」

 

 


「キーヒョン、いつまで居れるの?」

 


「ん?明日まで」

 


「え!?
そんなにすぐ行くの?」

 


「そうだよ、あのな、テミン」

 


「あああ!これ!!


懐かしいなあ!
久々にみんなで見よう」

 

 

 


会話に御構い無しに割り込んだ
オニュがDVDを掲げた

 

 

 

 


「え?何?
幼稚園のお遊戯会?
やだよ」

 

 


「いいじゃん、テミン君
一緒に見ようよ」

 

 


「もう~
ひっつかないでよ
酔っ払いキライ!」

 

 


「まあまあ、いいじゃん
俺も見たい
テミンの天使時代を」

 

 


黒歴史ともいう」

 

 

 

 


ヘラヘラと笑う兄達に
押し切られDVDが機械に入れられた

 

 


まだ健在だった両親が写した
映像は手ぶれで画面が揺れまくっていたが
玄関前に集まるしゃいに兄弟を
映し出す所から始まっていた