eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

天泣 11

 

 

 

 

 

 

 


「お母さん、だけか」

 

「はい」

 

 


嘘だった

 

 

 


ベランダでぼんやり下を見ている時に
電話が鳴り
幼馴染みがお土産を持ってきているから
取りに来るように、と実家から
連絡が入ったのだった

 

キーがいないから行けないと
ハニは言いたくなかった

 

カーテン越しに見える空を見て
ハニは決心した

 


急いで戸締りをし
実家に向かったのだ

幼馴染みは海産物をたくさん
持ってきていた

みんなで楽しく話していると
母に急な呼び出しが入った

夕方まで帰れないから
ハニに戸締りをして帰るよう言い残し
慌ただしく出掛けた母がいなくなると
幼馴染みとハニの二人だけが残された


他愛ない話で30分ほど笑いあい
幼馴染みは帰って行き
ハニもキーが帰る前にと
急いで実家を後にしたのだった

 

 

「お母さん、だけ?」


「はい」

 

キーは食卓を見て
美味しそうに調理された皿を見た

 


「どうしたの?これは?」

 

「母に、、母に貰いました」

 

 


突然だった

 

激しい音が部屋を満たす

 


キーが食卓から皿を薙ぎ払っていた