待ち合わせ 5
テミンは高熱を出し
そのまま寝込んでしまった
テミンの様子を見ながら
パイナップルのポシェットを
オニュは苦心して縫い合わせていった
何度も自分の指を針で突きながらも
やめなかった
「ヒョン…」
「テミナ、起きた?
お水飲みな」
真っ赤な顔をしたテミンを抱き起こし
口元にカップを近づけて
水を飲ませた
「…ありがと…」
「ヒョン…
僕…死んじゃうのかな…」
テミンは熱のせいか異様にきらきらと輝いている目でオニュを見た
「テミナ~
テミナは風邪を引いてるだけなんだ
だから死なないよ
必ず、治る」
オニュは落ち着かせるように
優しく話しかけ
熱いテミンのおでこに手の平を当てた
「でも、僕…
なんだか、フワフワして変な感じだし
もしかしたら、死んじゃうのかなって思ったの」
テミンは辛いのか目を瞑りながら
独り言のように話し続けた
僕が死んだらね
オニュヒョン
天国で待ち合わせしようね
天国は広いと思うんだ
わからなくなったら困るから
僕、入り口の所でヒョンを待ってる
入り口の所で
待ち合わせだよ ヒョン
そう言って再び眠りについた