eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計 12

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三月~浅春

 

 

 

 

 


ジョンヒョンはガタン、と体に受ける
衝撃でハッと我に返った


降りるべき駅に着いており
慌ててドアから滑り出た


胸ポケットからメモ帳を取り出しながら
人波の邪魔にならないベンチへ
移動し今しがた頭に浮かんだ情景を
急いで紙に書き写した

 


時間がないので骨格だけ、、、

 


ジョンヒョンは現実の世界に
帰り駅の階段へ向かった

 

 

 

 

 

 


「じょんしょん先輩ー」

 


「じょんしょん!!先輩!!」

 


「ん!んん?
なに、なーに?」


「じょんしょん先輩ー、さっきから
呼んでたのにぃ」

 


「ん、ごめんね?
なあに?」

 


「あのね、もういっかい
おしえてほしいんです!」


「うん、いいよ
その前にめろんちゃん
ジョンヒョンはせんせーだからね?
先輩、じゃないんだよ?」


「はーい♡じょんしょん♡」

 


塾の講師として
働いているジョンヒョンは
珠算検定の資格も持っており
珠算塾も併設しているこの塾で
幼児にそろばんを教えていた

 


「親指をつん、つん、つん、って
動かして珠を動かして~


上のお部屋の大きな珠は
人差し指で、ポン!」

 


女の子の指を取り
一緒に動かす


「小さな珠は、小さいからイチ


小さいのが、二個集まったらニ
三個集まったらサン


ね?


大きな珠は大きいから一つで
五個も持ってるお父さん


おっきい珠と、小さい珠が
一個集まったら…


何個かわかるかな?」


「んーーと、イチ、と、ゴ、だから
ロク!!」


「ピンポーン!
すごいぞ!それでいいんだよ!」


ジョンヒョンに褒められた
めろんちゃんは口元に
両手を寄せ
んふふ、と笑った

 

 


ジョンヒョンも
口元に手を寄せ
んふふ、と笑いかけ席に戻った

 

 


駅で思いついたアイディアを
じっくりと考えたくて
仕方がなかったが今は勤務中だ


一生懸命にそろばんに
向かう子供たちを見渡し
背広の胸ポケットをギュっと
掴み気持ちを集中させた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


○○○○-○○○○○○○○○様
ありがとうございました♡