2018-11-18 花筏 はないかだ 一面の 白 足を入れてみたんだ とろりと吸い込まれた僕の足 花びらだ 花びらが水を埋め尽くしどこまでも続いている 僕の足僕の胸僕の首 白く小さな無数の花びらが僕を覆い尽くす 僕は怖くない この花筏の中で待ってる人がいるんだ 僕が来るのを待ってるんだ さあ連れて行って 僕を飲み込んで 連れて行って 僕は頭の先まで沈み込む 覆い尽くす花びらは僕を彼の元に運ぶ 綺麗だ 綺麗だよ 白の道筋をつけ 僕ら二人は 花筏の中を通る また ここで 必ず ここでね