eggonewのブログ

SHINeeオニュ的な

しゃいに兄弟の砂時計〜番外編③

 

 

 

 

 

 

 

八月〜テミンの夏休み

 

 

 

 


「よし!じゃ、始めるぞ
宿題のリスト出せ」

 

 

「はーい」

 

 

 


しかし、ここからも長かった…

 

宿題の記載されたプリントが 
見当たらないというのだ

 

 


「お前〜
今まで何やってたんだ?
どうやって宿題してたんだよ?」


「えー、漢字スキルと計算ドリルは
やってるもん」


「それはどこにあるの
一箇所にまとめるぞ
持ってこい」

 


「え〜もう、うるさいなあ」

 

「テミナ!!
お前の宿題なんだぞ!
一緒に探してやるから
早く行け!!」

 

 

やっとの事で宿題の記載された
プリントをランドセルの
最下層から掘り出し
ドリルや絵日記の紙も机に載せられた

 

 

 

「ふうっ
集めるのに時間はかかったけど
失くしてないのは偉かったぞ
去年より成長したな


いいか、テミン


お前の宿題はこの紙袋に全部
入れておくからね

出したらここにしまいな
わかった?」

 


キーは紙袋にサインペンで
『テミンの宿題』とデカデカと書きながら
話しかけた

 

 

「うん」

 

「やれやれ、やっとスタートラインだぜ
頑張れ、俺


…で〜、宿題はお前、どこまでやったんだ?」

 

「漢字スキルと計算ドリル」

 

「それは基本毎日のやつだろ
えーと、、ポスターとか作文とか
あんでしょうが

はい、何やったの?」

 

「まだ なんも」

 

「笑顔で言うな

手強いな、今年も ハアっ…

っんだよ!これぇ!!」

 


「っ!?びっくりした〜…何?」

 

 


「カレーライスを作るって!
マジか!俺ん時はこんなのなかった

カレーライスをお前が??

マジかよ お前、よく黙っていたね
こんな宿題……って、おいぃ!!!

 

雑巾を縫うもあんじゃねえか!!」

 

 

「も〜、キーヒョンうるさい」

 

「…クッ…
このミッションは俺には重すぎる

よし、落ち着こうぜ」

 

「落ち着いてるよ」

 


「よし、じゃあ、リストにしよう
テミン、白い紙」

 


キーはテミンがこなす宿題を
リストにあげていく

 

カレーライスを作る
雑巾を縫う
自由研究 
読書感想文
ポスター

 


「カレーライスと雑巾は
母さん担当だな

テミン 自由研究は何にする?」

 


「えー、どうしようかな」

 

 

「ストップ!いいや
これ決めるだけで時間が無駄に流れる

今日は一つでも終わらせるのが
最終目標だ」

 

 

「自由研究なんてやんなくていいよ」

 

 

「…テミン、宿題はな?

や・ら・な・きゃ・だ・め・な・ん・だ」

 

 

「じゃあ、何するの?」

 

 

「そうだな、俺は敢えて辛い道を
進む求道者キーだ

読書感想文!これで行くぞ!」

 

 


「え〜、つまんない」

 

 


「黙らっしゃい!つまる宿題が
あるなら俺が知りたいわ!!
ほら!図書館行くぞ!」

 

 

「え〜〜、あっついよ」

 

 

「テミナ!!!!!」

 

 


「ウソですウソです
図書館好き好き〜」

 

 

 

 

 

お昼の鐘が真青な空を後ろに
白く大きな入道雲が浮かぶ町に
鳴り響く

 


自転車に跨る二人の少年は
焼け付くような日差しの照り返しを
地面から受けながら
図書館へ向け漕ぎ出した

 

 

 

 

 

 

 

キー君、お疲れ
図書館にはジョンヒョンが
いるぞ♡

 

 

 


続く